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心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム

心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム コメント

 心はなぜ腰痛を選ぶのかを購入して、実際に活用し、EBMの観点から繊維筋痛症筋筋膜痛症候群への対策も考えてみて下さい。

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心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム 目次

第1部 心身症の心理と生理

第1章 心身症の心理―ふたつの心が織りなす物語
感情的な心の構造
無意識下の抑圧と憤怒
ヘレンからの手紙
無意識の憤怒と耐えがたい感情―隠された原因
意識的な怒りの抑制
憤怒が原因だとなぜわかるのか
回避―注意をそらすための症状
憤怒の原因
幼少時のトラウマ/性格特性/わたしたちを取り巻く世界/六つの根本的欲求/憤怒とそれを鎮めるための力の比率/等価疾患の概念/不安と抑うつ状態/恐怖/強迫性障害
第2章 心身相関のメカニズム
心身相関とは
心身医学の位置づけ
心理的要因による身体疾患の分類
心因性限局痛が現れる疾患/心理的要因による症状の悪化/心理的要因による症状の軽減ないし消滅/精神病的(妄想的)症状/心身症
心因性疾患の神経生理
心はどのように身体症状を引き起こすのか/心因性限局痛が現れる疾患の神経生理/心身症の神経生理
身体化障害神話
TMSの病態生理
心身症の蔓延
キャンディス・パートとそのチームの業績

第2部 心身症は身体にどう現れるか

第3章 緊張性筋炎症候群(TMS)―腰下肢に現れる症状
腰下肢痛
腰下肢痛に関係する神経
坐骨神経痛
パブロフの犬―条件づけ
腰下肢痛患者の理学検査/腰下肢痛に対する従来の診断/構造異常(変形性関節症、脊柱管狭窄症、椎間板の病理、脊柱側彎症、脊椎辷り症、梨状筋症候群、変形性股関節症)/先天性異常/その他の診断(繊維筋痛症筋筋膜痛症候群および顎関節症候群=TMJ、反射性交感神経ジストロフィー、ポリオ後症候群、緊張性筋痛症)
腰下肢痛の従来の治療法
第4章 中・首・肩・腕に現れる症状
顎神経の関与
TMSと脳神経
従来の診断
骨関節炎と「神経根圧迫」/むち打ち症/頚部椎間板ヘルニア/胸郭出口症候群/反復性ストレス障害
従来の治療
第5章 腱に現れる症状
膝の腱炎
肩の腱炎
テニス肘
足の腱炎
シンスプリント
ハムストリング筋断裂
尾骨痛
第6章 慢性疼痛とライム病
慢性疼痛
ライム病
第7章 TMSの等価疾患
消化器系疾患
上部消化器系疾患/下部消化器系疾患
循環器系疾患
緊張性頭痛、片頭痛、レイノー現象
泌尿生殖器系疾患
心機能障害
その他の疾患
低血糖症/めまい/耳鳴り/慢性疲労症候群/痙攣様発声障害
第8章 感情の影響を受ける疾患
自己免疫疾患
心血管系疾患
高血圧/動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、動脈の硬化/僧帽弁逸脱症候群
ガン

第3部 心身症の治療

第9章 治療プログラム―情報の力
構造的診断を否定する
同時性の原理
痛みが生じる心理的根拠を認識する
心理状態を受け入れる
感情と向き合う/脳に話しかける/ストレスリストを作成する/内省的な時間、もしくは瞑想の時間を毎日もつ
身体を動かすことと動作恐怖
予防法であって対症療法ではない
なぜ効果があるのか
情報のもつ治癒力
読書療法
プラシーボとノーシーボ
TMSの治療はなぜプラシーボではないのか
治療プログラム
落とし穴、問題、疑問
変わらなくていい/時間的要因
心理療法
質疑応答
患部の移動
再発
治癒の必須条件
代替医療
おわりに
付録―学術的考察
フロイト以降/転換性障害と心身症/身体症状/自己愛憤怒/身体症状、不安、病的恐怖、強迫観念/内なる悪魔、内なる天使/心因性の身体症状を理解する/フランツ・アレキサンダーの貢献/ハインツ・コフート/スタンリー・コーエン/無意識下のものを意識化できるのか/神経生物学的見解、精神生物学的見解、失調
監訳者あとがき
原注/文献案内

監訳者あとがき

 医学界では今、腰痛概念の劇的な転換が始まっている。
 1990年代初頭、医学界にEBM(Evidence-Based Medicine 根拠に基づく医療)という概念が誕生し、ほどなく整形外科領域にも導入された。この背景には、従来の診断法や治療法の有効性が科学的に検証されていないことに加え、医療費の高騰が国家財政を圧迫しているという深刻な現実がある。こうした背景のもと、米国と英国が「腰痛診療ガイドライン」をまとめたのは、EBMの重要性を示す象徴的な出来事といえる。
 ここでEBMの導入によって明らかになった事実をいくつか紹介しておこう。