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粗食のすすめ

粗食のすすめ コメント

 粗食のすすめは、手元に置いて読んでもらえると、妥当な見解が数多くあり、役立つこと請け合いです。健康を求めての回り道で、無駄な出費をする前に、ぜひ読んでいただきたい本です。
 現在1955年以降に、食生活が激変したとすると、2005年の時点で49歳以下の人は、胎児の時から55年体制以降の食事の影響を受けたことになり、その人が24歳ぐらいに子供を産んだとすると、子供は25歳ぐらいで、大卒の新入社員ぐらいになります。
 1955年の時点で20歳以上の人は、2005年の時点で70歳です。ほぼ、体ができあがった時点から、食生活の変化を経験していて、自分の好み(慣れ)で食事を選ぶことができる世代です。
 1955年から10年後の1965年、昭和40年以降の食生活の変化は、日本の食料自給率の低下も招きました。
年齢(2005年時)世代別の大まかな特徴
70歳以上乳糖耐性が弱く、牛乳を無理に飲むと体に負担のかかる人が多い
結核や戦争を生き抜いて来られた心身ともに丈夫な人が多い世代
50歳〜70歳子供〜青年時代に食生活の変化を経験している。花粉症も散見される
病院での薬(それほど強くなくても)による副作用で体調を崩す人が多い世代
25歳〜50歳若いほど、アレルギーで悩む人の割合が増えてくる
成人になってからも、アトピー喘息になる人が出てきている世代
25歳以下肩凝り、アレルギー、だら〜っと座り込んでしまう子供が激増!
戦後の栄養学の遺伝的な影響を如実に示している世代
 2005年以降に70歳に達する人は、子供時代に1955年以降の食生活の教育を受けています。いままで厚生労働省がすすめてきた食生活指導は、欧米とは違い湿気の多い日本の風土に適したものではありません。戦後、国民に安い医療を提供してきたプラスの面もありましたが、健康を損なってきた面もあります。
 2000年から、老人医療費のかなりの部分が介護保険と称される医療保険に移行されて国民医療保険の数字には出にくくなり、お役人の許認可権を行使できる場が増えています。
 2005年の時点で70歳以上の人が飲んでいる薬は副作用の強いものが結構多いです。これ以降の世代が同様の薬を飲むと、短期間で、胃腸・肝臓・腎臓に負担がかかってしまい、人工透析のお世話になる可能性が高くなっていくことも考えられます。人工透析を受ける人は、年々増加していて、健康保険の赤字を増やしています。若い時から、針治療の有効性も知って欲しいです。

長寿村の秘密は「粗食」だった

 大学の栄養学科を出て、専門学校で栄養学を教えていた私が、自分が学び、人に教えている現代の「栄養学」に疑問を持ち始めたきっかけは、一つの新聞記事であった。読売新聞に「ほろびゆく長寿村」という記事が載っていて、実に興味深い「食生活」と「健康」と「長生き」の関係を示していた。
 その長寿村とは、山梨県都留郡上野原町ゆずり原といい、県の東端に位置し、東京都と神奈川県に接しているところであった。私は生徒数名と実際に行ってみたが、その時受けたショックは今でも強烈に頭に焼きついている。そこで見たものは、70歳、80歳の人が元気に働いていて、40歳、50歳の人たちのほうが次々と病気で倒れているという現実であった。

栄養素は本当に科学的か

 1955年−−昭和30年を境に、日本人の食生活は急速に変化した。
 「今のままの常識を変えたくない」という栄養学者の権威や、大手食品産業の経済戦略によって、その常識は維持され続けている。「戦後の栄養改善によって子どもたちの体格は立派になった」「日本は世界一の長寿国」など声高に叫んでいる。
 魅惑的な数字が次から次へと登場している。しかし、子どもたちの体格が向上したことにどれほどのメリットがあるというのだろう。「体格」よりも「体質」でこそ健康問題は語られるべきだと思う。そして、80歳、90歳になっても元気な人たちは明治生まれの人たちであり、現代の食生活で生まれ育った人たちではないのだ。
 どちらが正しいのか−−今、子どもたちのからだが、私たちに警告を発しているように思われるのである。

肉でスタミナモリモリになるか

 高タンパク高エネルギーのエサを食べて、成長は良いが病気だらけだという家畜を見たとき、なぜか、現在の日本人の姿と重なって見えてしまったのは、私だけであろうか。

牛乳への過信は禁物

 全国の養護教諭が児童生徒7万人を対象に、骨折歴を調査したが、小学生の骨折経験率は42パーセント、高校生は16パーセントという結果がでている。カルシウムが豊富だといわれる牛乳を毎日飲んでいるにもかかわらずである。

ガンと食事療法

 現在の医療制度のなかにおいて、食事療法は代替(オルタナティブ)療法に位置づけられている。つまり、ガンという病気に対して食事療法は保険が効かない。そのため、ほとんどの医療機関では食事療法が行われていないのだ。したがって食生活に関心をもった患者さんは、「健康雑誌」などをたよりに「○○さえ食べれば病気は治る」といった一品健康法、あるいは高価な健康食品を追い求めることになるのである。まさに、”健康食品ブーム”の背景には、現代の医療制度の矛盾が横たわっているのだ。

「偏食」はいけないことなのか

 それぞれの民族は、自らの住む風土に適した食物を偏食している。私たち日本人も、「日本の風土に適した食物」を偏食すべきではないのだろうか。それが本当の意味でのバランスというものではないだろうか。

みそ汁は医者殺し

 みそ汁を全く飲まないという人が、一体どのような食生活をしているか、食生活全体に関心がある。そのような人は、ほとんど家庭で食事をせず外食ばかりしているとか、日本人の食事とは思えないほど欧米化した食生活ではないかと思う。そうだとしたら、胃ガンに限らず病気になる率が高いとしても不思議はない。また、逆にみそ汁を毎日飲む人は、当然、主食はご飯だろうし、副食は肉よりも魚が多いだろうと想像できる。あくまでも食生活全体の問題だと思う。

漬け物は最上の整腸剤

 一見「粗食」に見える食生活でも日本人が元気に働いてきたのは、小さな小さな微生物の助けがあったからである。それらの微生物と共存し、多くの発酵食品を利用してきた祖先の知恵の深さには驚くばかりである。

健康ブームの行きつく先

 現代の慢性病は、人間関係を含めた精神的な問題、ストレス、自動車・電気製品の普及による運動不足、水・空気の汚染・・・そして食生活の問題など、原因は複雑で複合的になっている。したがって、薬や注射だけでは簡単に解決できない病気が増えている。
 今、医療に対する不信、不安が募っている。このような状況の中で急激に増えているのが、健康雑誌の類や、テレビなどにおける健康番組である。だが、これらのマスコミで紹介されるものは、センセーショナルで、極めて簡単なものでなければならないようだ。

カルシウムだけが大切か?

 私たちの耳に入る食生活の情報は、栄養学的な理由よりも経済学的事情によるものがかなりあるということである。実際に、私の手元にある骨粗しょう症に関する二冊の本は同じ著者のものだが、一冊の裏表紙には「○○乳業株式会社」と書かれているのだ。
 かつて、子どもたちが牛乳の大量消費者だったが、これからは出生率も下がり、大きな消費は期待できない状況になってきている。それにひきかえ、老人の人口は急激に増加している。しかし、牛乳を飲まないで育った老人で牛乳好きの人は少ないのではないだろうか。だとすれば、何か飲ませる方法はないだろうか。そこでひねりだされたのが骨粗しょう症・・・これは、私の考え過ぎだろうか。

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