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からだと免疫のしくみ

からだと免疫のしくみ コメント

 からだと免疫のしくみは、ビジュアル解説の本なので、ぜひ、手元に置いて、じっくり読んでみて下さい。
 腸が関係してくる免疫の働きを調整する機能を助けるためにも、食生活や腸内環境を整えることの重要性がわかります。
 胃腸の働きを改善したり、免疫のバランスを調和させるためには、針治療も有効です。
 がん、アレルギー、自己免疫疾患、感染などの状態に、免疫の働きがどのように作用しているか、現時点で解明されている範囲で、分かりやすくかかれている本です。

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最も活発に細胞を生産している胸腺

 胸腺外分化とは、胸腺の支配を受けないで、腸管や肝臓で分化しているT細胞などをいいます。したがって従来の免疫学では胸腺のみが強調されてきましたが、今ではそれと同時に胸腺外のものも重要だという認識に変わってきています。

病原菌を防ぐ免疫器官

 腸管の消化吸収を司る器官の間にはさまって腸管独特のリンパ節があります。これがパイエル板であり、腸管での免疫の働きの中枢的存在となっています。
 パイエル板と別のところでは、腸管上皮細胞という吸収細胞の間に腸管独特のリンパ球、T細胞が存在しています。その下には粘膜固有層と呼ばれる独特の組織があり、免疫細胞をストックしておく場所になっています。

アレルギーの根源は食品アレルギー

 アレルギー疾患を発症者の年代別ごとに観察しますと、その原因となるアレルゲンの種類とアトピー性皮膚炎や気管支喘息など実際の症状との関係には、ある一定の傾向があることがわかっています。
 現在では、一番最初に感作される食物抗原によるアレルギーが起こり、それが引き金になって気管支喘息やアレルギー性皮膚炎に移行することが推測されています。もちろん関係のない場合もあります。
 こうしたことを考え合わせても、食品アレルギーは重要な存在だということがわかります。食品アレルギーは、アレルギーの根源ともいえる存在であり、一番最初にかかるアレルギーなのです。

過敏な免疫反応を抑える消化管

 人間の場合、血管に直接タンパク質を投与すると反応が起こり、死に至ってしまいます。しかし、口から取り込むのはなんともないのです。これは私たちのからだの消化管には、実は過敏な免疫反応を抑えるしくみがあるからです。
 そのしくみとは、
(1)消化酵素
(2)免疫グロブリンIgA抗体
(3)経口免疫寛容
です。このようなバリアーがきちんと働かなかった場合に、アレルギーが起こると推測されています。