ビオチン欠乏症の症状を改善する原因への有効な対策と治療方法
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ビオチン欠乏で悪化する症状
ビオチン欠乏症で骨関節炎などにも
- 顔面周囲の剥脱性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- カンジダ性皮膚炎(歯周病も含む)
- 脂漏性皮膚炎
- 易感染性
- 神経炎などの神経障害
- 指の爪の強度不足
- 糖尿病
- 腎症(IgA腎症、非IgA腎症)
- 慢性関節リウマチ
- 尋常性乾癬
- 狭窄型狭心症
- 攣縮性狭心症
- 掌蹠膿疱症
- 掌蹠膿疱症性骨関節炎
- 気管支喘息
- シェーグレン症候群
- 全身性エリテマトーデス
- クローン病
- ベーチェット病
- 多発性骨髄腫
- 強皮症
- 代謝障害
- 免疫異常
- 慢性甲状腺炎(慢性甲状腺機能亢進症)
- 肝硬変
- 脂漏性湿疹
- 落屑性紅皮症
- 食欲不振
- 不眠症
- 痙攣
- 習慣性流産
- 不足した状態で妊娠すると、障害児が産まれる確率があがる
- 乳児や幼児の発達遅延
- 乳幼児の突然死
- 小児の全身脱毛
- 自閉症状
- 倦怠
- 低血圧
- ケト乳酸アシドーシス
- 有機酸尿
- 四肢の感覚異常
- けいれん
- 運動失調
- 結膜炎
- 髪の脱色
- 疲労感
- 筋肉痛
- 嘔吐
- 結膜炎
- 精神症状(うつ病、嗜眠、落ち込み、無気力、幻覚、麻痺)
- 緊張低下
- 髪の損失
- その他
ビオチン欠乏が増えている理由
ビオチン欠乏症になる人が増えています
中国から飛来してくるPM2.5や黄砂の中の有害成分が増えていて、その有害成分で、ビオチンが大量に消費されてしまうからです。
PM2.5や黄砂を吸って、ビオチンを大量に消費してしまう状況への対策をしてください。
最近、カゼなどを引き起こすウイルスが変化したことで、小腸の炎症を抱えている人が増えています。
小腸経の炎症熱を抱えていても、ビオチン欠乏症になり、不快な症状が悪化しやすくなります。
ビオチンを欠乏させる腸内細菌
人間の体内で作られる遊離型のビオチンは、腸内細菌によって生成されます。
しかし、ビオチンを食べてしまう悪玉菌が多いと、必然的に体内のビオチンが欠乏します。
悪玉菌を抑制するには、活性酪酸菌を処方するのも有効です。
ビオチンを飲んでも、腸が吸収する前に悪玉菌がビオチンを食べてしまえば、ビオチン欠乏症は解消されません。
ビオチンだけを投与した場合、1週間後には、ビオチンを消費する腸内細菌が増えて、血液中のビオチン濃度が元の状態に戻ってしまいます。
ビオチンが欠乏しやすい人に効果のあるツボ刺激
- 照海:炎症、睡眠不足
- 魚際:PM2.5による肺胞の機能低下
- 懸鐘:脳髄・骨髄・歯髄の機能低下
- 豊隆:リンパ循環不良、足の動きが重い
- 京門:腎臓の機能低下
- 陰陵泉:ウエストから下の動きが重い
ビオチンとは
ビオチンとは体内のブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸を代謝するときに必要となる水溶性のビタミンB群の補酵素でビタミンB7に分類されます
腸内細菌から合成されるので、古典的な栄養学では、ビオチン欠乏症はあり得ないとされていますが、欠乏症はあります。
摂取が必須の補酵素とみなされていないため、正式には、ビタミン(摂取が必須の補酵素という意味)と称されていません。
細胞の成長を助け、アトピー性皮膚炎・花粉症にも効果があります。
皮膚由来の骨である鎖骨・肋骨・胸骨・脊椎・骨盤の関節の状態や、皮膚由来の臓器である腎臓の働きに関係します。
ビオチンのサプリメントの加工と光学異性体
ビオチンの加工
ビオチンに、タイムリリース加工(サステインドリリース)が施されていないと、あまり吸収されずに1〜2時間程で尿中に排出されてしまいます。
たとえば、KAL社のビオチンは加工されていませんが、Solaray社のBiotin5000mcgは、タイムリリース加工されています。
大量に飲んでも皮膚炎は治りません。何らかの障害が体内で起きているため、皮膚に症状が現れているからです。
酵素の働きや、腸内環境が健常者と同じレベルでなければ、生体内で利用されること無く、殆どが排出されてしまいます。
ビタミンBの仲間なので、単体で摂ると吸収率がガクンと落ちます。単体で摂っても9割方がすぐさま排出されてしまいます。
ビオチンの光学異性体
遊離型は、d(スモールd)。効果を打ち消す光学異性体のD型(ラージD)とは意味が違います。L型は、光学異性体のL型と言う意味です。
光学異性体のL型とD型が混在するビオチンは化学合成品です。腸内細菌が生産する遊離型ビオチンはL型しか存在しません。
人間用に製造された米国製のビオチンの成分は全てd-Biotin (L型Biotin)です。
「アレルギーリサーチ社」と言う会社が、遊離型(d型)で、光学異性体がL型のビオチンの製造特許を持っていて、人間用にはL型しか製造されていません。
ほとんどのメーカーが「アレルギーリサーチ社」からパテントを買って、ビオチンを製造しています。
ビオチン療法
ビオチン療法が長期でも治り難い場合は、銅、鉄欠乏の可能性があります。銅=2〜4mg(亜鉛と共に)、鉄=20〜30mgの摂取が推奨です。
ビオチンと亜鉛の相乗効果で、皮膚形成力(細胞の分解と合成)を促進させます。
マンガン(コップ1杯のパイナップル・ジュースなど)を摂ることもおすすめします。
抗精神薬や抗生物質は避けること。
ビオチンとα-リポ酸
α-リポ酸も腸内細菌から合成されます。
ビオチンとα-リポ酸は、化学構造が似ているため、一方が多いと、片方が相対的不足を起こします。
ビオチンを摂る場合は、α-リポ酸も摂ること。
ビオチンを欠乏させる食材
ビオチンを欠乏させる卵白、乳製品、唐辛子、ニンニク
- 卵白:卵白に含まれるアビジンが、ビオチンと結合するため、すき焼きの生卵や、卵かけご飯は、ビオチンの吸収を阻害します
- メレンゲ:卵白で泡だてた食材なので、ビオチンの吸収を阻害します
- ムース:卵白で泡だてたメレンゲの気泡なので、ビオチンの吸収を阻害します
- 乳製品:悪玉細菌の栄養になりやすいので、ビオチン不足の腸内環境に悪化させやすい
- アイスクリーム:乳製品の生クリームを泡だてた食材なので、ビオチンの吸収を阻害します
- キムチ:唐辛子+ニンニクが、ビオチンを消耗させ、ビオチン不足の腸内環境に悪化させます
卵かけご飯・生卵・アイスクリーム・キムチで、ビオチン欠乏症。
ビオチンを排出するカフェインやアルコール
- カフェイン:ビオチン、ビタミンB1、イノシトール、カリウム、亜鉛、カルシウムを排出
- アルコール:ビオチン、ビタミンA、B1、B2、B3、B15、コリン、葉酸、マグネシウムを排出
摂取量に比例して、排出量も変わるので、少量なら大丈夫。
リシン>アルギニンの食事に
リシンは、肌にも良いアミノ酸で、アルギニンと相反する性質をもっています。
アルギニンの取り過ぎは駄目です。
リシン(肉・チーズ・魚など)>アルギニンの食事にすると、痒みや発症の程度が緩和します。
減らすべきアルギニンが多い食材:
- にんにく(唐辛子入りのキムチは最悪)
- ピーナッツ(アレルギーにも注意)
- 生玉ねぎ
- ラッキョウ
- ごぼう
- ながいも
乳酸菌の商品
乳酸菌シロタ株(ラクトバチルス属カゼイ菌YIT9029株)
昭和10年から乳酸菌飲料「ヤクルト」に使われている乳酸菌。
胃液や胆汁などの消化液に強く、生きたまま腸内に到達し、腸内のビフィズス菌を増やして腸内環境を改善。
KW乳酸菌(ラクトバチルス属パラカゼイ菌KW3100株)
キリングループが発見した乳酸菌。
アレルギー状態の際に免疫バランスを整える働きがあり、アレルギー改善や免疫力アップ。
モラック乳酸菌(ラクトバチルス属パラカゼイ菌MCC1849株)
森永乳業が保有する数千株の中から選ばれた乳酸菌。
インフルエンザへの効果。
LG21乳酸菌(ラクトバチルス属ガセリ菌OLL2716株)
明治が保有する2500種類以上の乳酸菌ライブラリーの中から発見した乳酸菌。
他の乳酸菌に比べて胃で生きる力が強い特徴があり、ピロリ菌の活動を抑えます。
L-92乳酸菌(ラクトバチルス属アシドフィルス菌L-92株)
アシドフィルス菌は、ビオチンを生産する乳酸桿菌。胃酸に強く、腸内に常駐。
カルピス社が発見した乳酸菌を配合したサプリメントの商品名は、アレルケア。
アトピーや花粉症などのアレルギー症状の緩和。
ガセリ菌SP株(ラクトバチルス属ガセリ菌SBT2055株)
雪印メグミルクが発見した乳酸菌。
生きたまま腸まで届き、長く留まります。
ラブレ菌(ラクトバチルス属コアギュランス菌)
京都のすぐき漬けから発見された植物性の乳酸菌。
プラズマ乳酸菌(ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株)
キリンと小岩井乳業による共同研究で発見。
免疫細胞の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化し、風邪やインフルエンザに強い身体に。
ラクティス菌LKM512(ラクトコッカス属ラクティス菌)
ラクティス菌LKM512は、ポリアミンを合成します。
フェカリス菌(エンテロコッカス属フェカリス菌)
フェカリス菌は、ビオチンを消費します。
- ビオフェルミン:ビオチンの治療効果を妨げる成分(大豆アレルギー?)も
- 新ラクトーンA:
- ラクトミン:×フェカリス菌+◎アシドフィルス菌+ビフィズス菌
- ラッパ整腸薬BF:×ラクトミン
- ビオスリー:×ラクトミン
- EC-12:
- FK-23:
ビオチンと細菌
有胞子性乳酸菌
有胞子性乳酸菌は、乳酸菌の一種で、ビオチンを消費します。パンラクミンの有胞子性乳酸菌は、Bacillus coagulans(ラクボン菌)という名の「胞子」を形成する「有胞子性」乳酸菌です。
胞子を形成しない乳酸菌と比べ、熱や酸に安定で、胃酸によるダメージも受けにくく、また保存中に生菌数が減少することもなく、腸内でよく繁殖します。
ビフィズス菌
ビフィズス菌は、ビフィドバクテリウム属で、乳酸や酢酸を作りだす代表的な乳酸菌です。
ビフィズス菌には、20数種類あり、2種類がビオチンを消費して増えます。以前は、その2種類もヨーグルトなどの食品原料に使われていたため、ビフィズス菌を悪玉菌と呼ぶ騒ぎになりました。
ラクトバチルス菌
ラクトバチルス菌は、歯を溶かす力が強力な菌で、進行中の虫歯のなかに多くいます。バクテリアに属し、ビオチンを食べて増殖する菌が多いです。
乳酸球菌(エンテロコッカス菌)
エンテロ(=腸)コッカス(=丸い)で、腸内に生息する乳酸球菌。
ビオチンを合成する腸内細菌
アシドフィルス菌
ビオチンを生産する乳酸菌。胃酸に強く、腸内に常駐します。
ビオチンは、食べ物で取らなくても、腸の中でつくられています
良質の食物繊維や各種乳酸菌によって腸内細菌叢が回復活性化すれば、ビオチンはそこで十分な量が生成されるはずなので、食物繊維と善玉菌を摂って様子を見るという手もあります。
ビオスリーは、酪酸菌(Clostridium butyricum) と、ラクトミン(乳酸菌の総称)(Streptococcus faecalis:フェカリス菌?) と、糖化菌(Bacillus mesentericus)を含有しています。
ビオチンの吸収を妨げる薬剤やサプリメント
カルバミド基(-NH-CO-)や、ウレイド基(-NH-CO-NH-)という「構造式」を持っている薬剤やサプリメントは、ビオチンの吸収を妨げます。
- 抗てんかん薬や抗不安剤:フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、プリミドンなど
- 経口服用するステロイドホルモン剤:プレドニゾロンなど
- 免疫抑制剤:メトトレキサート(リウマトレックス)、シクロスポリン(ネオーラル)など
- 抗生物質の長期服用:テトラサイクリン系のミノマイシン、ペニシリン系など
- サプリメントや総合ビタミン剤:ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸(食材からはOK)など
- ビタミンA誘導体レチノイド:エトレチネート(チガソン)など
- 胃腸薬:ムコスタなど
- 精神安定剤
- 睡眠薬
- 低用量ピル
- ホルモン補充療法の薬
薬によっては、急に服用を中止すると、リバウンド現象が起こります。そのため、医師と相談して、別の薬に変えてもらったり、徐々に服用を減らすようにしてください。
× カルバミド基やウレイド基を持つ薬(ビオチンの吸収を妨げる)
- ムコスタ(※セルベックスに変更してもらえます)
- ドグマチール
- セパゾン
- ベンザリン錠
- バルビタール
- フェノバール
- ブロバリン
- メイラックス錠
- ラボナ
- リスミー錠
- リボトリール:C15H10ClN3O3
- レキソタン
- ワイパックス
- アレビアチン
- セレナール
- フェノバルビタール:C12H12N2O3
- ペントバルビタール:C11H18N2O3
- パキシル(SSRIと呼ばれる抗うつ剤):C19H20FNO3・HCl・1/2H2O
- ジアゼパム:C16H13ClN2O
- ルボックス:C15H21F3N2O2
など
○ カルバミド基やウレイド基の無い薬(ビオチンの吸収を妨げない)
- セルベックス
- アモバン錠
- エリスパン錠
- サイレース
- セルシン
- ソラナックス:C17H13ClN4
- ダイアップ
- デパス
- デプロメール錠
- トフラニール
- ドラール
- パキシル
- ハルシオン錠
- マイスリー
- リーゼ
- レスミット錠
- レンドルミン錠
- ロヒプノール
- エチゾラン
- パリエット
- オランザピン:C17H20N4S
など
提供:おかだうえ鍼灸治療院
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