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膝痛の治療

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膝痛の原因と膝関節への荷重

膝痛の原因

 ランニングやサイクリング時に黄砂を吸い込んで、膝痛を悪化させてしまった人が増えているようです。
 膝痛は、膝の怪我や加齢によって、膝の軟骨や骨の破壊が進んだ状態で起こることも多いです。
 膝の関節に炎症が発生して負担がかかると、膝の軟骨が痛み、骨も変形してくるので、さらに膝が痛み、関節の動きが悪くなります。

膝痛が起きる時の動作と膝関節への荷重の関係

膝痛と膝蓋骨のズレ

膝蓋大腿関節症(膝蓋骨亜脱臼)

 膝蓋骨と関係する膝蓋大腿関節に炎症が起こる、比較的若い女性に多い痛みですが、男性にもあります。
 膝のレントゲン写真を撮られた病院で、捻挫と誤診された人もいます。

膝蓋骨亜脱臼の治療方法

 他の要因でないことが確実視できる状態(痛めたのが外傷でもなく、高齢の人でもなく、痛みだして1週間以内とか、以下略)で、膝と足首への整体の手技が出来る人に治療できる方法を説明します。条件を満たす痛みの時のみ、管理人は、手技で治療していますが、いまのところ失敗なく、改善しています。痛みが増していたら、あってはいけない失敗なので、ただちに中止して、診断と手技の猛勉強をしてください。
  1. 天井を向いて、あおむけに、ベッドに寝てもらいます
  2. 膝を動かしてもらって、手技をする前の膝の状態を確認します
  3. 左右の膝蓋骨を確認して、痛む膝の膝蓋骨が上にずれているのを確認します
  4. 膝蓋骨を下に降ろします
  5. 膝蓋骨を下に降ろされる瞬間に痛みを覚える方が多いです
  6. 膝を動かしてもらって、前よりも痛みが軽減していることを確認します
  7. 内旋気味になっている足首を牽引して背屈させます
  8. 膝を動かしてもらって、前よりも痛みが軽減していることを確認します
  9. 股関節〜膝関節〜足関節に関係する筋肉の状態を確認し、針治療で、さらに改善させてください
 膝蓋骨の亜脱臼で膝が痛む人が増えている要因に、PM2.5の有毒成分PAHがニトロ化された猛毒のNPAH(黄砂+PM2.5→猛毒NPAH)の増加が関係しているように感じます。

膝痛とランニング障害

 ランニング障害としてよくみられるスポーツ障害には、ランナー膝があり、ジョギングやランニングなどで膝痛を発症します。 膝の痛みを感じたら、運動を制限すると共に、早めに適切な治療を受けるのがベターです。そのままにしていると、症状を悪化させることがあります。
 ランナー膝とは、ランニングなどで発症するスポーツ障害の総称で、大腿部外側を走る腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)に炎症を生じるため、膝の痛みを感じます。また、膝のお皿と大腿骨が、擦れ合う状態になることで、膝の痛みを感じる場合もあります。

ランナー膝の痛みの原因

  腸脛靱帯は股関節から脛骨(けいこつ)の外側に付着し、股関節や膝の屈伸に伴い膝の外側の突起部分で、滑り摩擦を起こします。ランニングなどのスポーツで股関節や膝を使いすぎると摩擦に耐えられなくなり、膝の外側の部分で炎症を起こします。症状としては、主に膝の外側の圧痛、膝の曲げ伸ばしの痛みですが、膝の痛みの症状が強くなると膝を曲げずに棒足状態でしか走れなくなることもあります。

ランナー膝の疼痛誘発テスト

 座った状態で膝を90度くらいに曲げ、痛む部分から指2本分股関節側を両親指で膝を包むように押えながら膝を伸ばしていって、膝の痛みが誘発されるかどうかをチェックします。

ランナー膝の対策と治療法

 対策としては、ランニングなどの運動の制限。
 治療法としては、アイシングと後の温熱、腸脛靱帯に関連した部位(股関節、膝関節等)の矯正をサポートする針治療などで、症状の改善が期待出来ます。

自転車と膝痛

自転車で膝痛が起きた時の対処方法

 自転車に乗って発生する膝痛の多くは、靭帯炎(膝蓋靱帯炎・腸脛靱帯炎)です。
 靭帯炎は、筋肉の疲労、靭帯の硬化によって発生します。
 靭帯炎の予防には、膝周りのストレッチによる柔軟性の回復と筋力の強化が重要です。
 グルコサミンやコンドロイチンは、加齢が原因の膝痛には有効ですが、靭帯炎には効果がありません。
 自転車に乗っている時に膝が痛くなってきたら、できるだけ早く運動を止め、痛い場所を保冷剤などで15分以内で、アイシングしてください。お風呂に入る時は、痛い場所を温めないようにしてください。
 バンテリンなど、インドメタシン配合の鎮痛薬は、鎮痛が目的で、治療効果はありません。痛み止めとして、限定的に使用すべきです。
 湿布を使う場合は、温湿布ではなく冷湿布を。鎮痛剤入りの湿布の場合は、1時間ぐらいで外し、2時間以上、貼り続けないこと。
 翌日以降、痛みがあるうちは、運動を控えめに。無理をすると治るまでに長くかかります。自転車の場合は無理をせず、少しずつ走行距離を延ばしてください。痛みが再発したら、できるだけ早く運動を止めてください。痛みを我慢して運動しても、治りが悪くなるだけです。

自転車で膝痛が出る場合、サドルの高さ調整を

膝の前が痛い:膝蓋靱帯炎

 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を酷使すると起こしやすい。
 サドルを高くしてください。乗り降りや一時停止の姿勢が安定するので、サドルが低すぎる状態で乗っている人が多いです。サドルが低い状態だと、登り坂で酷使する度合いも増し、少し長く乗るだけで酷使することになります。
 サドルが低すぎると、うさぎ跳びの動作に近くなるため、大腿四頭筋へのスクワット状態が続き、うさぎ跳び同様、膝を傷めてしまいます。
 「踏む」ペダリングから、ハムストリング筋(大腿の裏側)を使った「回す」ペダリングに修正してください。
 「踏む」ペダリングでは、大腿四頭筋に負担がかかるため、長距離走行に向きません。

膝の外側が痛い:腸脛靱帯炎

 自転車を漕ぐ時に膝が開いていると(外股だと)起こしやすい。
 膝を締めてペダリングしてください。
 自転車の膝痛で発症した腸脛靱帯炎は治るのが非常に遅く、完治まで数ヶ月以上かかることが多いです。それほど深刻な怪我ではないので、運動の強度を落とせば、運動を続けても良い場合が多いです。痛みが、前回、自転車に乗った時よりも、ひどくならない程度であれば、乗って良い場合が多いです。

膝の後が痛い:ハムストリング筋腱炎

 ハムストリング筋を酷使すると起こしやすい。
 ハムストリング筋腱炎による膝の痛みも外傷もしくは過使用です。ハムストリング筋腱炎は陸上選手のスプリンターに多く発生します。
 サドルが高すぎると、膝の裏側が伸びっぱなしになります。サドルを低くしてください。
 踏んだときに「踵が落ちる」ペダリングをしていれば、ペダルを踏む位置を踵の方に少しずらしてください。
 ビンディングペダルで、シューズを固定している場合は、クリートの位置を踵の方に少しずらしてください。
 踏んだときに「踵が落ちない」ペダリングに修正してください。

膝の内側が痛い:鵞足炎

 自転車を漕ぐときに膝が内側に入ると(内股だと)起こしやすい。
 膝があまり内側に入らないようにペダリングしてください。

膝痛の治療

 運動不足も膝痛の要因の一つです。  安静にして運動不足の状態を続けていると、膝を伸ばす筋力が低下するため、腱・靱帯などが硬くなり、関節の柔軟性が失われるため、血液の循環も悪くなります。血液循環が悪いと、体の各組織で栄養障害が起こるとともに、痛みを起こす原因にもなる疲労物質も停滞してしまいます。
 歩くと痛い人は、あお向けで「自転車こぎ」の運動をしてみた時に痛くなければ、あお向けで「自転車こぎ」の運動をしてください。血流が回復すると、多少の痛みも発生しますが、改善しやすくなります。
 サポーターは、血流障害を起こす面もあるので、長時間しすぎないほうがよいです。
 湿布や消炎鎮痛剤は、血管を拡張するプロスタグランジンの合成を抑えるため、血管が収縮し血流障害となるので注意が必要です。
 安全に痛みを緩和できる治療方法は、アイシングです。痛い場所を局所的に冷やすことは、組織の回復を助ける治療になります。
 内反膝(O脚傾向)、外反膝(X脚傾向)については、全身的な治療が必要です。  年配の人は、内反膝で骨盤は後傾ぎみの人が多く、そのため、変形性膝関節症になりやすいです。骨盤まわりの治療も必要です。

膝痛体操

 膝が痛いときは、膝痛体操で治しましょう。
 膝が痛いからといって「安静」にしていると、症状を悪化させてしまいます。
 痛みを解消するには「軟骨細胞の活性化」が重要で、それを実現するのが「膝痛体操」です。
 膝を曲げずにする体操だと、すでに痛みがある人にも、実践が可能です。

登山と膝痛

登山では下りの時に膝痛を起こしやい

 下り坂では、大腿四頭筋の膝伸展作用を利用して、ブレーキをかけるため、大腿四頭筋を酷使します。膝伸展の動きは、下腿部のレバーを前方にスイングする動きで、このブレーキになります。
 大腿四頭筋を中心とした膝伸展機構の不具合も膝痛の大きな原因になります。
 膝痛の大半が膝前部痛であるため、伸展機構の障害から生じる疼痛が膝痛の過半数を占めることになります。
 鋭い痛みを訴える症状、たとえば動かす時に強い痛みが出る場合は、伸展機構を代表とする関節周囲組織や関節支持軟部組織由来の疼痛が多い。正しい治療を行なえば、予後は良好です。
 変形性膝関節症と言われている膝痛の大半は、大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)の筋筋膜性疼痛です。
 膝痛予防の運動は、大腿四頭筋強化になりますが、ボディービル向けの筋肉を増大させるトレーニングでは筋肉の硬化を招くことが多いので、適切な運動を選ぶことが重要です。登山の基礎練習で、体力強化のために登り坂を使いますが、上り坂があれば下り坂があるということなので、そういう点にも注意が必要です。

マラソンと膝痛

 マラソンでは、通常のランニングよりも筋肉を酷使するので、マラソンで膝痛を感じたら、すぐにアイシングをすることは非常に有効です。全身の筋肉疲労で、筋肉同士のバランスも悪くなりやすいです。疲労が重なり、筋肉同士がかばい合い、バランスを崩していくため、骨盤や腰の筋肉のバランスも悪くなります。
 マラソンは、ランニングよりも筋肉の酷使が多いので、定期的な治療やケアをおすすめします。

膝痛とサポーター

膝痛とストレッチ

膝の痛み解消には、膝の周囲の筋肉や腱を柔軟に

 膝の痛みを解消する一番の対策は、動かすこと。
 無理のないストレッチを日課にすることで、つらい膝の痛みを解消してください。
 慢性的な痛みを解消するには、ストレッチで関節の柔軟性を取り戻すのも有効です。
 急性期の熱や腫れがあるとき以外は、痛みがあってもストレッチを。
 大半の人は、膝の使いすぎに注意するとともに、ストレッチで関節の柔軟性を回復させれば、膝の痛みを解消することが可能です。
 長い間、膝の痛みを我慢していた人の場合は、治りも遅くなりがちです。痛みのために動きを制限されていた期間が長くなると、それだけ関節周囲の柔軟性も低下します。気長に取り組んでください。
 ストレッチで痛みが消えても、関節やその周囲の組織が完全に元の状態に戻っている訳ではありません。
 一度、痛みや腫れを起こし場合は、同じ症状を起こす可能性が非常に高いです。症状が改善しても、ストレッチは続けてください。生活の中に上手に組み込んで習慣にしてください。

膝痛とスポーツ

スポーツ障害では膝痛が多い

 スポーツによる故障では、膝の関節が最も多く、つぎに、足首、ふくらはぎ、アキレス腱の順です。
 スポーツで発症する膝のケガで最も多いのが、半月板損傷で、つぎに、側副靭帯損傷や十字靭帯損傷といった靭帯損傷です。
 半月板や靭帯を傷めた時は、激痛で、膝を十分に動かせなくなったりします。
 靭帯損傷は、関節を支える靭帯の断裂から捻挫まで、いろいろな段階があります。
 スポーツによる膝の病気には、ジャンパー膝(漆蓋靭帯炎)、オスグット・シュラッター病(脛骨粗面骨端症)があります。

膝痛対策

膝痛の大半は変形性膝関節症で進行性が特徴

 膝痛の半数以上が変形膝関節症です。特の40才以上の中高年の人の多く、圧倒的に女性に多いのが特徴です。
 変形性膝関節症は、急にひどくなるものではなく、何年もかけて徐々に進行するのが特徴です。

膝の違和感→こわばり→痛み→水が溜まる→関節の変形

  1. 膝の違和感:ちょっとした動作から膝の違和感が始まります。膝が重たく感じ、なんとなく膝の歯車が噛み合わない感じになります
  2. 膝のこわばり:起床直後が動きにくかったり、長時間座ったままでいると関節が凝りかたまったりします。症状が軽いうちは、症状は一時的なもので、凝りをほぐすように少しずつ動かしていると軽くなります。症状が重くなると、ほぐれにくくなり、関節の動く範囲が狭くなってしまいます
  3. 膝の痛み:症状が軽いうちは、歩き始めや、膝を動かし始めたときに痛みます。症状が重くなると、機械の油が切れた時のようなギシギシとした痛みが出ます。動かしているうちに少しずつ痛みが引きますが、動かしすぎると、また痛み始めます
  4. 膝に水が溜まる:炎症を起こした膝に水が溜まる人もいます。膝が腫れ、膝を曲げると張った感じになります
  5. 膝関節の変形:変形性膝関節炎は、O脚の人に多く見られる症状です。膝の内側の軟骨がすり減ると、重心の軸が膝の内側にずれていきます。そのため、O脚はゆっくりと、少しづつ進行していきます
 膝の痛みは様々で、他にも色々な原因があります。通常は骨の問題、軟部組織の問題、神経支配の問題に分類できます。リウマチや痛風など言った原因もあるので、現状把握のためにも、病院での診断をおすすめします。

膝痛を起こす病気

変形性膝関節症

 歩きはじめ、歩きすぎで痛む。
 運動のし始めに膝痛があるが、続けているうちに痛みがなくなる。
 床に足を伸ばした時、膝の裏が床につかない。
 まっすぐに立っても膝と膝の間が開いていて、コブシ一つは離れる。
 正座が全くできない。

半月板損傷

 階段を降りる時に痛む。
 膝の曲げ伸ばしをすると、音がする(ゴリゴリ、ギュギュ、コツコツ)。
 階段を降りている時に、カクンと力が抜けるように膝が折れる。
 正座が苦痛で、立ち上がる時に膝が痛い。

膝蓋骨軟化症

 階段を昇る時に痛む。

膝に水が溜まる

 膝を曲げると、腫れている感じがする。
 左右の膝の形が違う感じがする。

慢性関節リウマチ

 膝を曲げにくく、お皿の上が張った感じや腫れている感じがする。

膝蓋大腿関節症(膝蓋骨亜脱臼)

 お皿が外側にずれるような感じがする時もありますが、単なる膝の痛みや不具合と感じたり、病院で捻挫と誤診されることもあります。

捻挫(膝の靭帯損傷)

 膝がガクガクして、いつも不安定。
 外傷や過使用が原因です。
 運動で捻ったりスキーで転んだりと様々です。
 膝関節の周りの筋肉の断裂、靭帯の断裂、繊維軟骨(内側半月板、外側半月板)の負傷です。
 内側側副靭帯、前十字靭帯、内側半月板の3つが一緒に痛むことが多くあります。

大腿四頭筋腱炎

 外傷と過使用が原因です。
 大腿四頭筋の使い過ぎによってお皿の下の腱に痛みが出ます。
 「ジャンパー膝」「ランナー膝」と呼ばれ、直線を長く走る長距離ランナーに多く発生します。

シンスプリント

 触っただけで痛みがあり、腫れが特徴です。
 膝関節痛の原因筋によって、膝の前部、外側、内側の痛みに分類します。
 前部の痛みは、前脛骨筋、長母指伸筋(腱炎、筋膜炎、骨膜炎が合併)。
 外側の痛みは、短腓骨筋、長腓骨筋。
 内側の痛みは、ひらめ筋、腓腹筋、足底筋。

ハムストリング筋腱炎

 外傷もしくは過使用が原因です。
 陸上選手のスプリンターに多く発生します。

オスグート・シュラッテル氏病

 牽引性骨隆起炎やリトルリーグ膝などとも呼ばれ、スポーツをする子供達に多くみられます。
 大腿四頭筋を過剰に使うスポーツで特に野球のキャッチャーの膝が傷害されます。
 脛骨粗面という部分に直接痛みがあり屈伸で痛みが増強します。
 筋肉が先に発達して骨の成長と共に筋肉の付着部分が盛り上がり変形します。
 6歳〜15歳の子供に多く発生します。
 過度の運動が原因であるため、運動を一時中止すること。

急性感染症

 急性の感染症による関節の痛みは激痛です。
 体重をかけるのを嫌がり、寝ていても痛みが存在します。
 至急、病院で診断を。
 関節付近で怪我をした等があれば、感染症の可能性があります。
 血液検査、関節吸引等で原因菌を特定し、早くに治療を開始する事が重要です。
 子供にも多く発生しますので、注意してみてあげる事が必要です。

歯性病巣感染

 歯の奥に潜伏した嫌気性の細菌が出す毒素は、関節の変形も起こします。
 歯の治療の後でも悪化することがあるので、口腔内の衛生管理も万全に。

膝痛の針治療

 関節痛の針治療は、体のなかにある余分の水分を調整し、血液のめぐりを良くすることが基本になります。急性期の熱をもった炎症部位は冷やすのが基本です。
 管理人は、黄砂歯性病巣感染が影響して起こる関節炎に対応する治療もしています。

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