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アスベスト問題(特に青石綿)

吹き付けアスベストとは

吹き付けアスベストとは、アスベストとセメントを機械で吹き付ける製品

 吹き付けアスベストは、鉄骨の柱や梁の耐火被覆として使用します。
 吹き付けアスベストの歴史では、建材製品の石綿の含有率と種類(特に中皮腫になる毒性の強い青石綿と茶石綿)に注目してください。
 アスベストの健康障害に関する法律の歴史経過を見ると、アスベスト建材の種類で有害な青石綿を含有する製品の規制(原則禁止)の遅れが中皮腫の発症予防の遅れになっています。

アスベストの種類

アスベストの毒性が最強なのはクロシドライト(青石綿)で中皮腫の発症に関与

 角閃石系:クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、トレモライト(透角閃石綿)、アンソフィライト(直閃石綿)、アクチノライト(陽起石綿)
 蛇紋岩系:クリソタイル(白石綿)

建物解体時のアスベスト粉塵対策

アスベストの種類が青石綿が原因の中皮腫発症予防

 アスベストは、耐熱性、断熱性、防音性、耐磨耗性など、工業的に優れた性質を持っており、さまざまな分野で使用されてきました。 そのため、生活を豊かで便利なものにするため、高度成長期に建材や断熱材として多用されてきました。
 ところが、アスベスト(石綿)は吸い込んでから発病するまでに数十年もかかる発がん物質だったのです。今後、アスベストが大きな要因で中皮腫の発症確率が増加します。中皮腫は治療法が確立されていないうえ発見が難しく手遅れになるケースが多いので大変です。
 現在、アスベストを扱った人の健康被害が少しずつ判明しています。とくに毒性の強いのが青石綿です。
 アスベストには、耐火被覆アスベストの他、約3000種類もの利用法があったと言われています。アスベストを使った製品が、どこに、どれだけあるのか、実態がつかめていません。
 アスベストの問題は、特に神戸では、1995年に阪神・淡路大震災で建物の倒壊があり、建物の解体も行われています。また、以前には神戸港でのアスベストの輸入で、アスベストの搬入で粉塵作業をしていた多くの人達がいます。特に肺への負担を考え、対策していく必要を強く感じます。
 アスベストの粉塵を吸入することで、将来、石綿肺、肺癌、悪性中皮腫の発症確率が高くなります。
 石綿肺(アスベスト肺):アスベストの粉塵を吸いこんだために起こる肺組織の広範囲に及ぶ瘢痕化で、肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一種。
 DS元気を活用してください。

石綿に対する企業責任と裁判・損害賠償責任・1986年以降の損害保険の免責

損害保険会社は1986年以降、アスベストの被害に伴う保険金支払いの免責が認められています

 1986年以前の保険契約については、過去にさかのぼり保険責任が発生することもあり、場合によっては支払いが発生する可能性もあります。
 対象となる契約は、企業に法律上の損害賠償責任が発生した際に、裁判費用や実際の損害賠償の一部を補填する「賠償責任保険」などです。
 国がアスベストの危険性を認知しながら、法律でアスベストの輸入規制や使用規制をしなかった事実が認められれば、国が被害者に対する過失責任を負うことになり、企業責任(企業側の損害賠償)が無くなります。

アスベストの種類で中皮腫の発症は白石綿も要注意

 白石綿は他の種類に比べ、中皮腫の発症を起こしにくいのですが、中皮腫の発症を起こすトレモライトが混ざっていることがよくあります。
 中皮腫は、青石綿という種類のアスベストを吸いこんで生じることが最も多く、茶石綿という種類のアスベストも中皮腫の発症を起こします。
 中皮腫の発症は、アスベストにさらされて30〜40年たってから、微量でも発症することがあります。
 中皮腫:肺を取り囲む胸膜や、肝臓、胃などの臓器を取り囲む腹膜などにできる腫瘍。

アスベストと肺癌と喫煙の関係

青石綿を含む粉塵作業と中皮腫・肺癌などの健康障害になる確率

 アスベストと喫煙(受動喫煙も含む)が重なると、そうでない人と比べ、肺癌となる確率が53倍という被害統計もあります。アスベストの刺激、酸化した鉄、タールなどが肺に付着する訳ですから、肺癌となる確率が高くなるというのは納得がいきます。粉塵作業をしていた人が着用していた作業服の洗濯をした家族や受動喫煙となる家族へのリスクも考えて、石綿による健康障害が出る前の禁煙をお勧めします。肺癌になっても「喫煙が大きな原因ですね」となりかねませんから。

吹き付けアスベストは建物の経過年数による劣化状態を把握した解体工事が重要

吹き付けアスベストが使用された建物が、現在、解体工事・建て替えの時期を迎えつつあります

 吹き付けアスベストは、建築物等の壁・天井裏等の防音・断熱、耐火被覆アスベストとして、1980頃まで使用されました。当初は安定していても、年数が経過すると、吹き付け石綿の劣化状態が悪化し、アスベストが飛散しやすい状態になっています。そのため、適切な措置を講じる必要があり、建築物等を解体する際は、アスベスト飛散防止のため、あらかじめアスベストを除去しておく必要があります。
 アスベストと所有者の責任は重大です。
 実際に、改修工事の過程で、天井裏等に存在した吹き付けアスベストを飛散させてしまい、隣接する保育室の園児等がアスベストに曝露(ばくろ)される被害も出ています。

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