黄砂による健康被害の症状を改善する原因への有効な対策と治療方法

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黄砂による健康被害は、咳・頭痛・鼻水・微熱・痰

PM2.5の有毒成分PAHがついた黄砂で、日本人の体が弱っています

 黄砂の飛散量は、中国に比べて非常に少ない日本ですが、日本に飛散してくる黄砂の粒子は非常に細かいので、健康被害は深刻です。
 その影響は、花粉症が少し悪化したり、鼻やノドがかゆくなる程度では収まりません。
 PM2.5の有毒成分PAHの粒子は、肺の奥にまで到達し、傷つけられた肺組織から血液の中に流入して全身を巡り、重要な臓器も少しづつ傷めていきます。
 黄砂は、アルカリ性なので体内に吸着・蓄積されやすく、粘膜を傷つけやすい形状なので、年月がたてばたつほど、人体に大きな影響が出ます。
 黄砂の中に、細菌やPM2.5の有毒成分PAHも含んでいるため、肺部感染・心血管疾患・心筋梗塞・高血圧・脳卒中なども増えます。
 花粉症を悪化させる大きな原因は、花粉よりも、黄砂です。

黄砂による健康被害は、東日本にも広がっています

 東海道線上で、浜名湖より東の地域は、日本アルプスが壁になるため、黄砂が大量に飛散する頻度が少なかったのです。
 そのため、東京・神奈川などが中心のメディアは、たまに東京に届いた時だけ、テレビで大騒ぎする程度でした。
 東京での被害が少ないことが、メディアで黄砂の問題を掘り下げていなかった理由の一つです。
 しかし、関東でも、地形の影響で、千葉県の東部は黄砂の飛散が多かったのです。
 最近は、太陽の活動が弱くなる小氷河期の影響で、オホーツク高気圧が南下してきて、関東地方の西部にも飛散するようになってきました。

黄砂による健康被害や体調不良の症状

目の充血、炎症熱、喉の腫れ、黄色の鼻水

 そのため、細菌感染でもウイルス感染でもないのに、医師から感染症と誤診されることがあります。
 この炎症を抑える薬として、抗生剤は不適切です。  黄砂に吸着されていた汚染物質という活性酸素で傷ついた体に、抗生剤という活性酸素を追加することになるからです。

鼻血

 粘膜が傷つくことで、鼻をかむと微量の出血があったり、ちょっとしたことで鼻血が垂れてきたりすることもあります。
 黄砂を吸い込んで、数日たってから、アレルギー反応が出たり、眼精疲労になることもあります。
 黄砂で咳喘息になる場合もあります。

黄砂はアルカリ粒子ですから、肺の奥に大量に吸引されると、肺に固着してしまいます

 黄砂はアルカリ粒子ですから、肺の奥に大量に吸引されると、肺に固着してしまいます。
 そうなると、最近の黄砂に増えている汚染物質が長期に渡って血液中に少しづつ吸収されることになります。
 このことによって、呼吸器官の繊維化を促進するため酸素摂取能力が低下し、炎症反応を起こしやすくなります。
 黄砂を吸って1ヶ月以上たってからも、疲労感、脳力低下、耳鳴り、ウイルスに対する免疫力低下、結石、腎炎、頭痛、筋肉の性能低下による関節痛、腱鞘炎、足がつる、こむらがえり、ふくらはぎの痛み、線維筋痛症アトピー性皮膚炎(特に顔面)の悪化などを引き起こします。

黄砂に付いてるPM2.5で、年中、健康被害

 黄砂に付着しているPM2.5の有毒成分PAHの影響で、咳喘息になったり、百日咳と診断されたり、感染症に弱くなったり、扁桃腺が腫れて膿がたまっていたりします。
 また、免疫が乱されてアレルギーになったり、膠原病が悪化して間質性肺炎が出たり、熱が出たり、さまざまな体調不良を引き起こします。
 黄砂は肺の奥まで入り込んで付着するので、悪影響は長く続き、肺炎に移行する人や、秋に咳喘息になる人もいます。
 黄砂そのものに敏感でない人は、後日に、ダメージを実感することもあります。
 たとえば、黄砂の微粒子が血液中に入り込むと、腎臓に負担をかけるため、足がつる人も増えますし、冬になって腎炎を発症する人もいます。
 黄砂は毛穴の奥にも入り込むので、アトピー性皮膚炎(露出度の高い「顔」へのダメージが特にひどい)も悪化して改善しにくくなります。
 鼻炎などの症状の原因を花粉のみに誘導しているテレビや新聞の情報だけに頼らず、インターネットの検索も駆使して、家族のために、いますぐ、黄砂対策を!

黄砂飛来、空気中の細菌5倍に(2009年4月)

黄砂が飛んで来ている時には、空気に含まれるカビや細菌などの微生物が、黄砂がない時の5倍多い

 黄砂が来た2008年5月と、来ていなかった2009年4月に、石川県珠洲市の上空約800メートルの空気中から微生物の破片を採集。
 遺伝子を手がかりに比べたら、黄砂時には約5倍の濃度で微生物がいた。確認できた種類は、黄砂が飛来した時に20種余り。
 来ていない時に見つかった9種とはすべて別のものだった。
 黄砂の影響を巡っては、京都大などのグループが小児ぜんそくの発作の危険性が高くなると報告。筑波大などのグループは、黄砂に口蹄疫ウイルスの遺伝子が含まれる可能性があると警告している。

光化学スモッグ+黄砂 炎症患者急増(2007年5月)

大気汚染生活に“影” 光化学スモッグ+黄砂 鼻炎、のど炎症患者急増。西日本一帯、運動会短縮も

 中国大陸から飛来する汚染物質との関連が指摘されている光化学スモッグの発生と、同じく偏西風に乗って西日本一帯に降り注ぐ黄砂。この大気汚染のダブルパンチが市民生活に大きな影響を及ぼしている。
 のどの痛みやせき、鼻水など花粉症に似た症状を訴える患者が急増しているのをはじめ、27日に運動会を予定している小学校では、午前中だけの開催にするなど対応に苦慮している。
 「熱はないし、風邪をひいているわけじゃないのにせきが出て鼻水が止まらない」。福岡市中央区の会社員男性(46)は、つらそうな表情で鼻をかんだ。
 今月中旬から診療所に通い、気管支の炎症を抑える薬を服用中。職場には同じような症状を訴える人が何人もいるという。
 福岡県内では5月、アレルギー性結膜炎や鼻炎、のどの痛みなどを訴えて医療機関を受診する人が急増。
 九州厚生年金病院(北九州市八幡西区)の高橋保彦小児科部長は「例年なら3月で減少に転じる花粉症のような症状を訴える患者が、5月の連休以降、逆に増えた。
 このころ問題になっていた黄砂の飛来と光化学スモッグの“複合汚染”が影響しているのではないか」と指摘する。
 光化学スモッグは今季、4月下旬以降、数回、注意報が発令された。
 範囲は福岡県内のほか、工場のばい煙や車の排ガス汚染がほとんどない長崎県の対馬や熊本県の天草、大分県南部、山口、広島の各県に及び、黄砂の飛来範囲とも重なる。
 このうち、27日に85の小学校で運動会が予定されている北九州市では、市教委が注意報が発令されたらイベントを直ちに中止するよう通知している。
 各地のガソリンスタンドでは、洗車機の前に車列ができている。その列に並んでいた福岡県古賀市の主婦(32)は「洗っても洗っても黄砂で車が汚れる」とウンザリした表情。
 福岡市中央区で客待ちしていたタクシー運転手男性(52)も「今の時期の黄砂は何かが混ざっていて車体にこびりつく。はたきでは落ちない」とこぼした。

気象庁の黄砂観測(2006年4月)

西日本では秋になっても青空がクリアな日が激減

 春から環境省も黄砂を集めて分析する調査を開始。
 黄砂に関する全般気象情報が4月8日(土)、4月18日(火)、4月24日(月)に発表されました。連休初日の4月29日(土)、4月30日(日)にも大量に飛散していたので、かなりの人が黄砂を大量に吸い込みました。
 春に自覚無く大量に吸い込んでいた人の中には、夏に過敏性肺炎になっている人もいました。
 夏・秋・冬とも中国大陸で大量に黄砂が飛散しているのが確認された日がありました。西日本(北九州の福岡や瀬戸内海沿岸の阪神地区)は偏西風に乗って年中飛んでいると覚悟する必要があります。
 西日本では、2006年から、シーズンオフ(秋・冬)になっても、黄砂を自然にクリアできないほど、量が増えてしまったということです。いずれ東日本も同様の状況となっていきます。
 2006年の小児喘息の罹患率は、2005年に比べ急増。小さな子供ほど、環境の悪化に敏感に反応するからです。

黄砂急変(2005年4月)

黄砂でマンガン13倍・ヒ素22倍・クロム7倍・ニッケル3倍

 黄砂を含む大気中から通常平均値の10倍以上のマンガンやヒ素などを鳥取県衛生環境研究所が観測していることがわかった。
 この数値は、環境省が2000年〜04年に実施した「有害大気汚染物質モニタリング調査」の鳥取県中部の平均値より、マンガンは約13倍、ヒ素は22倍にあたる。クロムは7倍、ニッケルは3倍の値を示した。
 マンガンは過剰に摂取すれば、呼吸器障害などを起こすとされる。
 黄砂は中国内陸部で発生、3〜5月に偏西風に乗って日本に運ばれる。中国の工業地帯上空を通過する際これらの重金属が砂粒に付着する。

提供:おかだうえ鍼灸治療院